家族介護者に健康・幸福をもたらすヘルスサービス

障害児・者や要介護高齢者のケアを担う家族の物心両面における社会的・経済的価値を科学的に正当に評価すること、それをベースに家族介護者の心身の健康維持に必要な諸施策、現在及び将来における経済状態の改善を図るために必要な諸施策、家族を孤立させない地域社会構築のために必要な諸施策などを総合的にネットワーク化することは、社会経済的にも国家財政的にも効果的かつ効率的である。それゆえ、家族総合政策部門は、地域包括やグローバルエイジングなど、他の関係研究部門とも相互に協力し合って、より効果的な家族のための総合政策について、複数のモデルを提示していきたいと考えている。

家族総合政策部門

これまでの実績

・ベルリン日独センター及び筑波大学にて、家族総合政策に関わる「日独シンポジウム」を5回(2006年、2008年、2010年、2012年、2015年)開催(日独同時通訳付き)
・筑波大学にて、日独韓の介護保険に関する公開シンポジウムを開催(日英同時通訳付き)
・日本大学にて、ドイツとイギリスの家族支援・育児支援に関する公開研究会を開催(日独同時通訳付き)
・筑波大学にて、スウェーデンの児童虐待に関する公開セミナーを開催(日英同時通訳付き)
・筑波大学にて、韓国の配偶者間暴力と児童虐待に関する公開セミナーを開催
・書籍出版(信山社)
・本澤巳代子/ベルント・フォン・マイデル編『家族のための総合政策-日独国際比較の視点から-』2007年
・本澤巳代子/ベルント・フォン・マイデル編『家族のための総合政策Ⅱ-市民社会における家族政策-』2009年
・本澤巳代子/ウタ・マイヤー=グレーヴェ編『家族のための総合政策Ⅲ-家族と職業の両立-』2013年
・本澤巳代子監修・消費生活マスター介護問題研究会著『サービス付き高齢者向け住宅<サ高住>の探し方』2015年
・本澤巳代子監修・消費生活マスター介護問題研究会著『サ高住<サービス付き高齢者向け住宅>の決め方』2017年
・本澤巳代子編『家族のための総合政策Ⅳ-家族内の虐待・暴力と貧困-』2017年
・台湾国立空中大学社会科学系主催・国際会議にて講演 本澤巳代子『2019年社会変化における今日的課題に関する国際学術会議-福祉国家における新しい課題』2019年
・本澤巳代子監修、介護問題研究会著『サ高住の住み替え方』信山社、2019年

主なプロジェクト

・介護保険と家族介護者に対する支援
・育児・介護離職の防止と経済的支援
・介護労働者の確保と外国人
・家族内の虐待・暴力の予防と早期発見及び関係機関の連携
・地域包括ケアシステムと住まい-サ高住の住まい方・終い方-